Lavender
ラベンダー畑を思わせる華やかで深い花の香りを、一杯のティーに閉じ込めたハーブです。ティーや食用に向くのは「真正ラベンダー(イングリッシュラベンダー)」で、開花前の花穂を乾燥させたものを使います。香りが強く、量が多いと苦味が立ちやすいため、少量から淹れていただくのがおすすめです。
先に結論
ラベンダーは、華やかな花の香りを楽しむシソ科のハーブです。ティー・食用に向くのは「真正ラベンダー(イングリッシュラベンダー)」で、香りが強いため少量から淹れるのがコツ。飲用以外に、焼き菓子やハーブソルトの香りづけとしても使われます。
華やかなフローラルの香りと、ほんのりほろ苦い上品な味わい。濃く淹れると香りが石鹸のように感じられることがあり、薄めに抽出するかブレンドにすると穏やかになります。
ラベンダーの花には、香りの主成分であるリナロールや酢酸リナリルといった精油成分が含まれています。ヨーロッパでは古くから香りを楽しむハーブとして、入浴やリネンの香りづけ、ポプリなどに用いられ、修道院や農家の庭で栽培されてきました。学名の Lavandula は「洗う」を意味するラテン語に由来するといわれ、暮らしの中で香りとともに使われてきた歴史がうかがえます。ティーとして飲む場合も、味わいよりも香りを楽しむハーブという位置づけで、夕方から就寝前のくつろぎの時間に選ばれることの多い一杯です。ラベンダーは研究の蓄積が比較的多いハーブでもあり、査読付きジャーナルに掲載されたレビュー論文を、このページ下部の「参考文献」から確認できます。ただしハーブティーは食品であり、医薬品の代わりになるものではありません。
⚠ ご利用上の注意
このページの情報は一般的な知識の提供を目的としており、 医療上のアドバイスを意図したものではありません。 効能には個人差があります。 妊娠中・授乳中の方、持病のある方、服薬中の方は、 ご利用前に必ず医師にご相談ください。
95℃のお湯で3〜4分蒸らします。香りが強いため、ティースプーン半分程度の少量から始め、好みの濃さを探るのがコツです。カモミールと合わせるならカモミール2:ラベンダー1が飲みやすく、レモンバームやリンデンを加えると花の香りがやわらぎます。はちみつを少し加えると香りに丸みが出て、温めたミルクで淹れるラベンダーミルクティーは香りが穏やかになり、初めての方にも飲みやすい一杯です。アイスにする場合は濃いめに抽出して氷で急冷すると、香りが飛びにくくなります。
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ラベンダー精油の主要成分であるリナロールが嗅覚経路を介して中枢神経系に作用し、抗不安効果をもたらすメカニズムが動物実験で明らかにされている。リナロールの吸入がGABA受容体系を介して不安様行動を軽減することが報告されており、アロマテラピーにおけるラベンダーの伝統的利用を支持する科学的基盤となっている。ヒトにおいても唾液中コルチゾール濃度の低下が観察された研究があり、ストレス軽減効果の可能性が示唆されている。
ラベンダーオイルを標準化した経口製剤について、全般性不安障害および不安を伴う混合性障害の患者を対象とした無作為化二重盲検試験が実施されている。10週間の投与期間においてハミルトン不安評価尺度スコアの有意な改善が観察され、ロラゼパムと同等の効果サイズが報告された。重篤な副作用は認められなかったが、経口摂取とハーブティーとしての飲用では作用が異なる点に留意が必要である。
ラベンダーの芳香吸入が睡眠の質に及ぼす影響について、複数の無作為化比較試験を統合した系統的レビューが実施されている。ピッツバーグ睡眠質問票スコアの改善傾向が多くの研究で認められたが、研究デザインの多様性やブラインディングの困難さが指摘されている。入眠潜時の短縮や中途覚醒の減少を示す報告もあり、非薬物的な睡眠補助として検討に値することが結論づけられている。
最終更新: 2026年3月19日
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