Ginger
ジンジャーとは、ショウガ科の多年草 Zingiber officinale(和名: ショウガ)のことで、料理に使う生姜とまったく同じ植物を指します。ハーブティーに用いるのは、地下でふくらむ根茎(こんけい)の部分です。「ジンジャールート」と呼ばれることもありますが、植物学的には根ではなく地下をはう茎にあたります。 原産は熱帯アジアと考えられており、古代からインドや中国を起点に中東・地中海世界へと運ばれた、世界でもっとも早くから交易されたスパイスの一つです。日本でも古くから薬味として食卓になじんできました。 ピリッとしたスパイシーな辛みが特徴で、寒い季節や、手足がひんやりしがちなときのお供として親しまれています。この辛みのもとは、生の状態ではジンゲロール、乾燥や加熱を経るとショウガオールという成分に変化することが知られています。はちみつやレモンと合わせると、風味がまろやかになり一層飲みやすくなります。
ピリッとスパイシーな辛みと、後からくるほんのりした甘み。生のスライスを使うと香りが軽やかで、ドライやパウダーを使うと辛みの角が丸くなり、余韻が長く残ります。
ジンジャーは、寒い季節の「温活」の文脈でもっともよく選ばれてきたハーブの一つです。ジンゲロールやショウガオールといった辛味成分を含み、手足がひんやりしがちなときや、めぐりが気になるときの一杯として世界各地で親しまれてきました。お腹がすっきりしないときのひと休みにも、伝統的に用いられてきたハーブです。 これらの成分については研究が進められていますが(本ページ下部の参考文献を参照)、ハーブティーは食品であり医薬品ではありません。ここで紹介しているのは伝統的な用いられ方であって、医学的な効果を保証するものではありません。気になる症状がある場合は医師にご相談ください。
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このページの情報は一般的な知識の提供を目的としており、 医療上のアドバイスを意図したものではありません。 効能には個人差があります。 妊娠中・授乳中の方、持病のある方、服薬中の方は、 ご利用前に必ず医師にご相談ください。
100℃のお湯で5〜7分しっかり蒸らすと辛味と香りがしっかり出ます。生のスライスを使う場合は薄切り3〜4枚が目安。はちみつとレモンを加えた「ハニージンジャーレモン」は万能レシピです。シナモンやカルダモンとのスパイスブレンドで、チャイ風にアレンジしても美味しい。
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術後の悪心・嘔吐(PONV)に対するジンジャーの有効性を評価した系統的レビューにおいて、生姜抽出物の術前投与がプラセボと比較して悪心スコアを有意に改善したことが報告されている。主要活性成分であるジンゲロールおよびショウガオールが、消化管のセロトニン5-HT3受容体に拮抗することで制吐作用を発揮する可能性が示唆されている。妊娠中のつわり軽減についても複数の試験で有用性が報告されているが、用量設定については標準化が求められている。
生姜に含まれるジンゲロール類が末梢血管拡張作用を有するかどうかを検討した研究において、ジンゲロールがカルシウムチャネルの調節を介して血管平滑筋の弛緩を促進する可能性が示された。ヒトを対象とした予備的な試験でも、生姜抽出物の摂取後に四肢末端の皮膚表面温度の上昇が観察されたと報告されている。冷え性改善への応用が期待されているが、大規模な臨床試験による効果の確認は今後の課題とされている。
機能性ディスペプシアの症状を有する被験者を対象に、生姜抽出物が胃排出能に与える影響を検討した無作為化二重盲検試験が実施された。その結果、生姜摂取群ではプラセボ群と比較して胃排出速度の有意な促進が確認され、膨満感や上腹部不快感の自覚症状スコアにも改善傾向が認められたと報告されている。ジンゲロールによる胃腸運動促進作用が関与している可能性が示唆されているが、長期摂取の安全性についてはさらなる検証が必要である。
最終更新: 2026年3月19日
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