Sharecipeaβ
レシピハーブ図鑑ガイド体質診断ツール
Sharecipea
運営者情報更新履歴利用規約プライバシーポリシープランお問い合わせ・ご要望

Amazonのアソシエイトとして、Sharecipeaは適格販売により収入を得ています。当サイトは楽天アフィリエイトに参加しています。

ホームレシピ図鑑マイページ

初心者向け / ブレンドガイド

ラベンダーティーとは|含まれる成分・淹れ方の目安・飲む前に確認したいこと

ラベンダーティーに何が含まれるのか(リナロール・酢酸リナリルなどの精油成分)、食用の真正ラベンダーと観賞用・精油との違い、95℃・3〜4分という淹れ方の目安、1日の杯数、副作用として報告されていることや飲む前に確認したい方を整理しました。

18 min read
  1. ホーム
  2. ブレンドガイド
  3. ラベンダーティーとは|含まれる成分・淹れ方の目安・飲む前に確認したいこと
Sharecipea編集部・2026年9月27日
この記事の内容
  1. 01結論:ラベンダーティーは「香りを飲む」花のハーブ
  2. 02ラベンダーの花に含まれるもの
  3. 03選び方|食用の真正ラベンダーと、観賞用・精油の違い
  4. 04味わい|華やかな香りと、ほのかな苦み
  5. 05淹れ方の目安|「少なめ」から始める
  6. 06どう飲まれてきたのか|「洗う」に由来する名前
  7. 071日にどれくらい飲むもの?|杯数と濃さの目安
  8. 08副作用と、飲む前に確認したい方
  9. 09ブレンドで合わせやすいハーブ
  10. 10よくある質問
  11. 11まとめ|「香りを飲む」ハーブとして、量と選び方に気をつける
  12. 12参考にした情報

この記事の内容

  1. 01結論:ラベンダーティーは「香りを飲む」花のハーブ
  2. 02ラベンダーの花に含まれるもの
  3. 03選び方|食用の真正ラベンダーと、観賞用・精油の違い
  4. 04味わい|華やかな香りと、ほのかな苦み
  5. 05淹れ方の目安|「少なめ」から始める
  6. 06どう飲まれてきたのか|「洗う」に由来する名前
  7. 071日にどれくらい飲むもの?|杯数と濃さの目安
  8. 08副作用と、飲む前に確認したい方
  9. 09ブレンドで合わせやすいハーブ
  10. 10よくある質問
  11. 11まとめ|「香りを飲む」ハーブとして、量と選び方に気をつける
  12. 12参考にした情報

結論:ラベンダーティーは「香りを飲む」花のハーブ

ラベンダーの花に含まれるもの

選び方|食用の真正ラベンダーと、観賞用・精油の違い

味わい|華やかな香りと、ほのかな苦み

淹れ方の目安|「少なめ」から始める

どう飲まれてきたのか|「洗う」に由来する名前

1日にどれくらい飲むもの?|杯数と濃さの目安

「ラベンダーティーは1日に何杯まで飲めるのか」を調べても、はっきりした数字が出てこないのには理由があります。ハーブティーは食品であり、ビタミンやミネラルのように一日の摂取基準が公的に定められているものではないからです。NCCIHも、食品に使われる程度の量であれば、ラベンダーを口にすることはおそらく安全だろう、という整理にとどめています。

そのうえで、本サイトではラベンダーについて1日1〜2杯程度を目安にしています。レモンバームやカモミールより少なめにしているのは、香りが強く、濃さの影響が出やすいハーブだからです。

杯数より、実は「濃さ」

見落とされがちですが、同じ1杯でもティースプーン半分・蒸らし3分の一杯と、山盛り・長時間蒸らしの一杯ではまったく別物です。杯数だけを数えるより、濃さも一緒に見てください。

多かったと思ったときの戻し方

上限の数字が決まっていないぶん、判断のよりどころになるのは自分の体感です。「今日は多かったかもしれない」と思ったときは、次の順で戻していくのが無理がありません。

  1. 濃さを戻す — 茶葉の量を減らし、蒸らしを短くする
  2. ブレンドにする — ラベンダー単体ではなく、カモミールなどと合わせて比率を下げる
  3. 一日休む — 気になった日は、水や別のハーブの一杯に置き換える
  4. 続くようなら相談する — いつもと違う感覚が続く場合は、自己判断で続けずに医師・薬剤師にご相談ください

「たくさん飲むほどよい」という飲みものではありません。おいしく、無理なく続く量が、その人にとっての適量です。

副作用と、飲む前に確認したい方

「ラベンダーティーに副作用はあるのか」という疑問には、報告されていることと、分かっていないことを分けて答えるのが誠実です。

報告されていること

  • ラベンダー製品を口にした場合 — NCCIHは、ラベンダーを経口で摂った人の一部に、下痢、頭痛、吐き気、げっぷといった好ましくない反応がみられることがあると紹介しています。これは主に研究で使われたラベンダー製品についての記載で、ティーに限った話ではありませんが、体に合わないと感じたら無理に続けないでください
  • 肌に使った場合 — ラベンダーを含む製品で、皮膚にアレルギー反応が出る人がいることが知られています
  • 眠気 — 本サイトの図鑑では、人によっては飲んだあとに眠気を覚えることがあるとしています。運転前や集中が必要な作業の前に、濃いものを何杯も飲むのは控えめに
  • 濃すぎる一杯 — 濃く淹れすぎると苦みが強く、胃が重く感じられることがあります

飲む前に医師・薬剤師に確認したい方

ラベンダーティーは日常的に親しまれている飲みものですが、次に当てはまる方は、飲み始める前にかかりつけの医師・薬剤師にご相談ください。

  • 鎮静作用のあるお薬や、眠りに関わるお薬を服用中の方 — NCCIHは、鎮静作用のある薬との併用について注意を呼びかけています。このページで挙げるなかで最も重要な項目です
  • 妊娠中・授乳中の方 — NCCIH・eJIMとも、妊娠中・授乳中の安全性については分かっていることが少ないとしています。飲む前に確認を。妊娠中のハーブティー選び全般は妊娠中に飲めるハーブティーガイドにまとめています
  • 血圧が低めの方 — 図鑑では、低血圧の方は大量に飲むことを避けるよう案内しています
  • シソ科の植物にアレルギーのある方 — ラベンダーはシソ科です。ミントやセージなどで反応が出たことがある方は注意してください
  • 小さなお子さん — 図鑑では3歳未満のお子さんには控えたほうが安心としています。年齢や状態によって判断が変わるため、自己判断は避けてください

いずれも「飲んではいけない」と断定するものではなく、自己判断で始めないほうがよいという趣旨です。判断できるのは、あなたの状態を把握している専門家だけです。

なお、上記に当てはまらない方にとっては、食品として長く親しまれてきたハーブです。過度に身構える必要はありませんが、お薬を服用中の方は、薬剤師に一言確認してから飲み始めると安心です。

ブレンドで合わせやすいハーブ

ラベンダーは香りの主張が強いので、少量で香りの「差し色」をつける役として使いやすいハーブです。図鑑で相性がよいとしているのは次の4種です。

合わせるハーブ 仕上がりの方向
🌼カモミール りんごのような甘い香りが重なり、まるく穏やかな一杯に。定番の組み合わせです
🍃レモンバーム レモンのような香りが加わり、花の香りがすっきりまとまります
🌹ローズ 花の香りが重なり、より華やかに
🌳リンデン 穏やかな甘い香りで、ラベンダーの強さがやわらぎます

はじめて試すなら、カモミール2:💜ラベンダー1くらいの比率から。ラベンダーを主役にするより、脇役に回したほうが飲みやすくまとまります。夜のひとときに向く組み合わせはラベンダー×カモミールの夜のブレンドとリラックスタイムのハーブティーブレンドにまとめてあります。

よくある質問

Qラベンダーティーにはどんな成分が含まれていますか?

リナロールや酢酸リナリルといった精油成分(香り成分)が含まれます。ラベンダーらしい華やかな花の香りは、主にこれらの成分によるものです。カフェインは含まれません。

Qラベンダーティーに副作用はありますか?

NCCIHは、ラベンダーを経口で摂った人の一部に下痢・頭痛・吐き気・げっぷがみられることがあると紹介しています(主に研究で使われた製品についての記載です)。飲んだあとに眠気を覚える方もいるため、運転前は控えめに。鎮静作用のあるお薬を服用中の方、妊娠中・授乳中の方は、飲む前に医師・薬剤師にご相談ください。

Qラベンダーティーの効能は何ですか?

ハーブティーは食品であり、医薬品のような効能をうたうものではありません。事実として言えるのは、花に精油成分が含まれること、ヨーロッパで入浴や香りづけなど香りを楽しむ植物として親しまれてきたこと、夕方以降のくつろぎの時間に選ばれてきたことです。

Qラベンダーの研究は、ティーにも当てはまりますか?

そのままは当てはまりません。NCCIHやeJIMの解説でも、研究で扱われているのは主に精油のカプセルやアロマテラピー(香りの吸入)です。ティーとして飲む場合の結果を示すものではない点に注意してください。

Q庭のラベンダーやポプリをティーにしてもいいですか?

おすすめしません。ティーには「食用」「ティー用」と明記された真正ラベンダー(Lavandula angustifolia)を選んでください。観賞用のフレンチラベンダーやラバンジン、品種の分からない株、香りづけ加工されたポプリは飲用に向きません。

Qラベンダーの精油を飲みものに入れてもいいですか?

避けてください。精油は香りの成分を高濃度に取り出したもので、ティーとは別物です。飲みものの香りづけには、食用のドライラベンダーを使ってください。

Q1日に何杯まで飲んでいいですか?

公的な摂取基準はありません。本サイトでは、香りが強く濃さの影響が出やすいハーブであることから、1日1〜2杯程度を目安にしています。杯数だけでなく、茶葉の量と蒸らし時間も控えめにしてください。

Q妊娠中や授乳中に飲んでも大丈夫ですか?

NCCIH・eJIMとも、妊娠中・授乳中の安全性については分かっていることが少ないとしています。飲む前に、かかりつけの医師にご相談ください。

Qラベンダーティーが苦いときはどうすればいいですか?

茶葉の量を減らし、蒸らしを3分程度に短くしてみてください。それでも気になる場合は、カモミールやレモンバームとブレンドするか、はちみつやミルクを加えると穏やかになります。

まとめ|「香りを飲む」ハーブとして、量と選び方に気をつける

ラベンダーティーについて、確かに言えることを整理しました。

  • 正体:地中海沿岸原産のシソ科の植物。ティーに使うのは真正ラベンダー(Lavandula angustifolia)の花穂
  • 含まれるもの:リナロールや酢酸リナリルなどの精油成分。カフェインは含まない
  • 研究との距離:研究の多くは精油やアロマテラピーが対象で、ティーとして飲む場合とは同じではない
  • 選び方:「食用」「ティー用」と明記されたものを。観賞用の株・ポプリ・精油は口にしない
  • 淹れ方:95℃・ティースプーン軽め1杯(初めてなら半分から)・200ml・3〜4分。ふたをして蒸らす
  • 量の目安:公的な基準はない。1日1〜2杯程度を目安に、濃さも含めて控えめに
  • 確認したい方:鎮静作用のあるお薬を服用中の方は必ず医師・薬剤師へ。妊娠中・授乳中、血圧が低めの方、シソ科アレルギーの方、小さなお子さんも事前に確認を

次の一歩としては、味わいや淹れ方のアレンジを知りたいならラベンダーティーの淹れ方と楽しみ方、カモミールと迷っているならカモミールとラベンダーの違いへ。同じ型で成分と注意点を整理したレモンバームティーとはもあわせてどうぞ。ハーブそのものの基本情報は💜ラベンダーの図鑑ページにまとめてあります。

自分に合うハーブの傾向から選びたい方は体質診断を受けてみるところから、ほかのハーブも幅広く見比べたい方は122種のハーブ図鑑から始めてみてください。

あなただけのブレンドを記録しませんか?

Sharecipeaに登録すると、オリジナルレシピの保存・共有ができます

参考にした情報

  • 経口で摂った場合に報告されている好ましくない反応(下痢・頭痛・吐き気・げっぷ)、食品に使われる程度の量についての整理、皮膚のアレルギー反応、妊娠中・授乳中の安全性について分かっていることが少ないこと、鎮静作用のある薬との併用への注意/National Center for Complementary and Integrative Health (NCCIH)「Lavender」 https://www.nccih.nih.gov/health/lavender
  • 地中海沿岸原産であること、名前がラテン語の「洗う」に由来し古代ローマで入浴に用いられたこと、研究の多くが精油やアロマテラピーを対象とし質の高い研究が限られていること、妊娠中・授乳中の安全性/厚生労働省「統合医療」情報発信サイト(eJIM)「ラベンダー[ハーブ - 医療者]」 https://www.ejim.mhlw.go.jp/pro/overseas/c04/33.html
  • ラベンダーの花(Lavandulae flos/Lavandula angustifolia Mill.)について評価報告書とモノグラフがまとめられていること/European Medicines Agency (EMA)「Lavandulae flos」 https://www.ema.europa.eu/en/medicines/herbal/lavandulae-flos
  • 学名・分類、リナロールと酢酸リナリルを含むこと、淹れ方の目安(95℃/ティースプーン軽め1杯/200ml/3〜4分)と1日1〜2杯という杯数の目安、眠気・低血圧・シソ科アレルギー・3歳未満のお子さんに関する注意、食用の真正ラベンダーの選び方/💜ラベンダーの図鑑ページ
  • 相性のよいハーブとカモミール2:ラベンダー1という配合の目安/💜ラベンダーの図鑑ページ、カモミールとラベンダーの違い

本文で触れた成分名と伝統的な使われ方は、上記の情報に記載されている範囲を引いたものです。特定の効能を示す臨床データとして挙げているものではありません。

なお、ハーブティーは食品であり医薬品ではありません。体調に不安がある場合、通院中・服薬中の場合は、医師・薬剤師にご相談ください。

🍵 このハーブのレシピを探す

💜ラベンダーのレシピ🌼カモミールのレシピ🍃レモンバームのレシピ
PR

このガイドのハーブを探せるショップ

気になったハーブは、通販で少量パックから試すのがおすすめです。

💜 ラベンダー
楽天市場で探すAmazonで探す
🌼 カモミール
楽天市場で探すAmazonで探す
🍃 レモンバーム
楽天市場で探すAmazonで探す

※ 上記は広告リンク(アフィリエイトリンク)です。価格・在庫・品質は各ショップの商品ページでご確認ください。

あなたに合うハーブは? 2分でわかる体質診断

8つの質問に答えるだけで、タイプ別のおすすめハーブとブレンドがわかります

→

このガイドのハーブを使ったレシピ

リラックスカモミールブレンド

by おおえび

ミントレモン

by おおえび

夜のやすらぎブレンド

by おおえび

頭脳明晰ブレンド

by はじじ

花園のやすらぎブレンド

by mogu

Sharecipea編集部

ハーブティー専門YouTubeチャンネル(登録者2.7万人・動画967本)の企画・撮影・編集・運用を6年間担当した経験をもとに、122種のハーブデータベースとオリジナルブレンドレシピを発信しています。

編集部について詳しく見る →

この記事で紹介したハーブ

💜ラベンダー🌼カモミール🍃レモンバーム🌹ローズ🌳リンデン
🔍 自分に合うハーブを診断する🍵 ブレンドシミュレーターで試す

次に読むガイド

初心者向け

エルダーフラワーティーの淹れ方と楽しみ方|ヨーロッパの伝統

エルダーフラワーティーの味わい、淹れ方、おすすめのブレンドをご紹介します。マスカットのような甘い香りが特徴。

初心者向け

カモミールティーの淹れ方と楽しみ方|初心者向けガイド

カモミールティーの味わい、淹れ方、ブレンドレシピをご紹介します。甘いりんごの香りが特徴のハーブティー。

初心者向け

シナモンティーとは|含まれる成分・カシアとセイロンの違い・1日の目安

シナモンティーに何が含まれるのか(シンナムアルデヒド・クマリンなど)、カシアシナモンとセイロンシナモンは何が違うのか、伝統的な用いられ方、味わい、1日に飲む量の目安、飲む前に確認したいことを整理しました。

ハーブティーのブレンド方法・配合比率の基礎をまとめてチェック

ハーブティーブレンド完全ガイドを見る →
ブレンドガイド一覧に戻る

ラベンダーティーについて調べると、ハーブそのものが体に何かをしてくれるかのような書き方をよく見かけます。ただ、ハーブティーは食品であり、医薬品ではありません。このページでも、医薬品のような効能をうたうことはしません。

先に結論を書いておきます。ラベンダーティーは、味よりも香りを楽しむための一杯です。そして、ラベンダーについて語られる話の多くは「精油(エッセンシャルオイル)」や「香りを吸い込む使い方」の話で、ティーとして飲む場合とは同じではありません。この区別が、ラベンダーを理解するうえでいちばん大切なポイントです。

そのうえで、事実として確かめられることだけを、次の4点に整理しました。

知りたいこと このページで扱う内容
何が入っているのか 💜ラベンダーの花に含まれる成分(リナロール、酢酸リナリルなど)
どれを選べばよいのか 食用の真正ラベンダーと、観賞用・精油用との違い
どう淹れて、どのくらい飲むのか 95℃・3〜4分という目安と、1日の杯数
誰が気をつけるべきか 副作用として報告されていることと、飲む前に医師・薬剤師に確認したい方

ラベンダーティーの味わいやプロヴァンスの歴史、アイスや水出しの楽しみ方はラベンダーティーの淹れ方と楽しみ方にまとめてあります。このページは「成分」と「注意点」に絞って扱います。

💜ラベンダー(学名 Lavandula angustifolia)は、地中海沿岸原産のシソ科の植物です。ティーに使うのは花穂で、開花前のものを乾燥させて用います。そこには次のような成分が含まれています。

成分グループ 主なもの どんなものか
精油(香り成分) リナロール、酢酸リナリル ラベンダーらしい華やかな花の香りのもとになる、揮発しやすい成分
カフェイン 含まれない 夕方以降の時間帯にも選ばれる理由

香りの主役はリナロールと酢酸リナリル

ラベンダーの香りを特徴づけているのが、リナロールと酢酸リナリルという2つの精油成分です。ティーの一杯から立ちのぼる香りも、ラベンダー畑の香りも、主にこの成分によるものです。

揮発しやすい成分が主役であることは、淹れ方に直結します。蒸らすときにふたをするのはこのためです。一方で、香りが強く出やすいハーブでもあるので、量を入れすぎると石鹸のような香りや苦みが前に出てしまいます。後述する「少なめから始める」という淹れ方のコツは、この性質から来ています。

カフェインを含まないこと

ラベンダーティーは茶葉(チャノキ)ではなく花から淹れるため、カフェインを含みません。緑茶や紅茶、コーヒーと違い、夕方から夜にかけての一杯としても選びやすい飲みものです。カフェインを避けたい方の飲みもの選び全般は、カフェインフリーのお茶完全ガイドで他のハーブとあわせて紹介しています。

研究の多くは「精油」の話

ラベンダーは、ハーブのなかでは研究の蓄積が比較的多い植物です。ただし、米国の国立補完統合衛生センター(NCCIH)や、その情報を日本語で紹介している厚生労働省の「統合医療」情報発信サイト(eJIM)の解説を読むと、研究で扱われているのは主に精油を使ったカプセルや、香りを吸い込むアロマテラピーです。そのうえで、効果について明確な結論を出せるだけの質の高い研究はまだ限られている、と整理されています。

つまり「ラベンダーの研究がある」という話は、そのまま「ラベンダーティーを飲むと同じことが起こる」という意味にはなりません。ティーとして飲む場合は、香りを楽しむ食品として付き合うのが正直な位置づけです。

ラベンダーは、ハーブティーのなかでも選び方に注意が要るハーブです。「💜ラベンダー」と名のつくものには、飲むことを前提にしていない製品も多く出回っているからです。

ティー・食用に向くもの ティーに使わないもの
種類 真正ラベンダー(イングリッシュラベンダー/Lavandula angustifolia) 観賞用のフレンチラベンダー、ラバンジンなど
表示 「食用」「ティー用」「ハーブティー」と明記されたもの 表示のないポプリ、ドライフラワー、園芸用の株
形態 乾燥させた花穂(ドライハーブ) 精油(エッセンシャルオイル)

特に気をつけたいのが次の2点です。

  • 精油は口にしない — 精油は香りの成分を高濃度に取り出したもので、ティーとはまったく別物です。飲みものに垂らしたり、そのまま口にしたりすることは避けてください
  • ポプリや園芸用は飲まない — 香りづけの加工がされていたり、食品として管理されていなかったりすることがあります。庭や鉢植えのラベンダーも、品種が分からないものはティーにしないほうが安心です

購入するときは、パッケージに「食用」「ティー用」と書かれているかをまず確認してください。

ラベンダーティーの味は、華やかなフローラルの香りが立ち、口に含むとほんのりほろ苦いのが基本線です。香りの印象が強いぶん、好みが分かれやすいハーブでもあります。濃く淹れると香りが石鹸や香水のように感じられることがあり、「ラベンダーティーは苦手」という声の多くはここから来ています。

苦手に感じたときに動かせるのは3か所です。

  • 茶葉の量 — まず減らします。ティースプーン半分程度からで十分に香りが出ます
  • 蒸らし時間 — 3分程度に短くすると、苦みが出にくくなります
  • ブレンド — 🌼カモミールや🍃レモンバームと合わせると、花の香りがやわらぎます

はちみつを少し加えると香りに丸みが出ます。温めたミルクで淹れるラベンダーミルクティーも、香りが穏やかになり、初めての方にも飲みやすい一杯です。

ラベンダーで押さえるべきは、量を控えめにするという一点です。香りが強く出るハーブなので、ほかのハーブと同じ感覚で山盛りにすると、苦みと強すぎる香りでバランスが崩れます。本サイトの図鑑では、次の分量を目安にしています。

項目 目安
湯温 95℃
茶葉 ティースプーン軽め1杯(初めてなら半分程度から)
お湯の量 200ml
蒸らし時間 3〜4分

蒸らしている間は、カップやポットにふたをすると香りが逃げにくくなります。アイスにしたい場合は、濃いめに抽出して氷で一気に冷やすと香りが飛びにくくなります。ティー以外の使い方、たとえばラベンダーシュガーや焼き菓子への香りづけ、育て方や保存のコツまで知りたい方は、ラベンダー完全ガイドにまとめてあります。

ラベンダーが何のための植物だったのかは、名前の由来を見るのが早道です。学名の Lavandula は、ラテン語で「洗う」を意味する言葉に由来するといわれ、古代ローマでは入浴の際に用いられていたと伝えられています。

その後もヨーロッパでは、修道院や農家の庭で栽培され、入浴やリネンの香りづけ、ポプリなど、暮らしのなかで香りを楽しむ植物として親しまれてきました。飲みものとしても、焼き菓子や砂糖漬けの香りづけと同じく、香りを味わうために使われてきた歴史があります。

こうした背景を踏まえると、「ラベンダーティーは何のために飲むのか」という問いへの、いちばん正直な答えが見えてきます。夕方から就寝前のくつろぎの時間に、香りを楽しむために選ばれてきた一杯、というのが伝統的な立ち位置です。

なお、欧州医薬品庁(EMA)のハーブ医薬品委員会(HMPC)は、ラベンダーの花(Lavandulae flos)について評価報告書とモノグラフをまとめています。これはEUで医薬品として扱う場合の評価文書であり、日本で食品として売られているラベンダーティーの効能を示すものではありません。