Valerian
独特の土のような香りをもつ、「自然の睡眠薬」とも称されるハーブです。深いリラックスをもたらし、安らかな眠りに導く働きが期待されます。カモミールやレモンバームとブレンドすると、香りがやわらぎ飲みやすくなります。
独特の土っぽい香りと、ほろ苦くウッディな味わい。
バレリアン(学名: Valeriana officinalis)は、ヨーロッパ原産のオミナエシ科の多年草で、「天然の睡眠薬」とも称されるハーブです。その歴史は古代ギリシャ・ローマ時代にまで遡り、2世紀の医師ガレノスが夜の休息のために推奨したとされています。 有効成分としてバレレン酸、イソバレレン酸、バレポトリエイトなどが知られており、これらが脳内のGABA(γ-アミノ酪酸)受容体に穏やかに作用するとされています。すこやかな眠りとの関わりに関して、複数の研究が行われています。 ドイツの薬用植物評価委員会(コミッションE)では、バレリアンを不安や睡眠障害に対する伝統的なハーブとして認めています。欧米のハーブ療法では、パッションフラワーやホップと組み合わせた安眠ブレンドが定番です。 気ぜわしい一日のリラックスタイムにも古くから活用されており、緊張しやすい方のくつろぎのお供としても人気です。即効性よりも、続けて取り入れることで日々の習慣になじみやすいと言われています。
⚠ ご利用上の注意
このページの情報は一般的な知識の提供を目的としており、 医療上のアドバイスを意図したものではありません。 効能には個人差があります。 妊娠中・授乳中の方、持病のある方、服薬中の方は、 ご利用前に必ず医師にご相談ください。
バレリアンティーは95〜100℃のお湯200mlに対してティースプーン1杯(約2〜3g)を入れ、7〜10分しっかり蒸らして抽出します。根のハーブは花や葉に比べて成分の抽出に時間がかかるため、長めの蒸らし時間が必要です。 独特の強い香り(土っぽい・靴下に例えられることも)があるため、単体だと飲みにくいと感じる方が多いです。以下のブレンドで香りを和らげるのがおすすめです: ・カモミール+バレリアン(2:1)— 甘い香りで飲みやすく ・パッションフラワー+バレリアン(1:1)— 安眠効果の相乗 ・レモンバーム+バレリアン(2:1)— レモン香でリフレッシュ はちみつをたっぷり加えるのもおすすめです。就寝1〜2時間前に飲むのが最も効果的とされています。冷水抽出は向かないため、必ずお湯で淹れてください。
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バレリアン(Valeriana officinalis)根に含まれるバレレン酸がGABA-A受容体のβ3サブユニットに作用し、GABA放出の促進および再取り込み阻害を介して鎮静作用を発揮する可能性が示唆されている。電気生理学的実験において、バレレン酸はベンゾジアゼピン結合部位とは異なるアロステリック部位を介してGABA作動性抑制を増強することが観察された。この作用機序は、バレリアンが依存性のリスクが低い天然の睡眠補助として注目される根拠の一つとされている。
原発性不眠症患者を対象としたバレリアン根抽出物の臨床試験を系統的にレビューした研究。PubMed、Cochrane Libraryを含む主要データベースから抽出した14件のRCTを評価した結果、バレリアン投与群では主観的睡眠の質(ピッツバーグ睡眠質問票スコア)の改善傾向が報告されている。一方、ポリソムノグラフィー等の客観的指標では一貫した効果が確認されておらず、プラセボ効果の寄与も否定できない。効果の大きさは穏やかであり、重度の不眠症には単独使用は推奨されない。
バレリアン根の主要活性成分であるバレレン酸の薬物動態および安全性を評価した第I相臨床試験。健常成人を対象に、バレリアン抽出物600mgを単回および反復投与した際のバレレン酸の血中濃度推移を測定した結果、経口投与後1〜2時間で最高血中濃度に達し、消失半減期は約1.1時間であることが報告されている。28日間の反復投与において重篤な有害事象は認められず、軽度の胃腸症状が少数例で観察された程度であった。
最終更新: 2026年3月20日
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